オイルメンテナンス
オイル仕上げの商品に有効です。天然素材を永く、美しく保ちます。
メンテナンスをする必要があるものは、テーブルの天板やチェアなど、
頻繁に手を触れる部分や汚し易いものだけです。
日常のお手入れは水拭きで十分です。油汚れは食器を洗う次いでに洗剤のついたスポンジやティッシュなどで拭き取るだけで、オイルを使う必要はありません。
赤ワインをこぼして放っておくと薄く色がつきますが、水拭きするうちに消えて無くなります。
醤油やソースなどでシミは付きません。
テーブル以外の家具は、年に一度くらいはお手入れするといいでしょう。
イメージは肌のお手入れと同じ、清潔にしてからオイルを塗ります。オイルが浸透して潤いを保ち、極薄い被膜が素材を護ります。
また、メンテナンスを繰り返す事で艶を増し、味わい深くなります。
家具がお手元に届いたら、部分的でもいいので、試してみて下さい。
お手入れの〝感じ〟が分かります。
メンテナンスのポイントは二つ、
オイルを塗る前に汚れをしっかり落とすことと、
塗ったらよく拭きとることです。
頻度に決まりはありませんが、汚れが気になる前に行なうと手間が掛かりません。
オイルメンテナンスは汚れの程度(天板の状態)によって作業内容が異なります。
- 簡単なメンテナンス (軽い汚れ)
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テーブルは、日常の水拭きで取りきれなかった汚れの〝拭き残し〟が重なって、次第に黒ずんできます。
汚れの多くは、手垢(皮脂)と食べ物の油分です。汚れ落としは、台所用洗剤だけで十分です。
〝サンドペーパー〟や市販の汚れ落としは絶対に使わないで下さい。対応が二通り
・洗剤で落とす
キッチン用洗剤を使ってスポンジで洗う。
食器と同じように、汚れの程度に応じて洗剤を加減する。
水拭きの後、乾いたらオイルを塗り、乾拭きをする。・オイルで落とす
オイルには汚れを落とす効果がある。
布やキッチンペーパーなどにオイルを含ませ、擦り込む。
布が汚れてきたらきれいな布に取り替える。
オイルが乾かないうちに乾拭きをする。
- ハードなメンテナンス (しつこい汚れ)
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【用意するもの】
メンテナンスオイル、ボールやバケツ、台所用洗剤、スポンジ、台布巾、キッチンペーパー(布切れ)、研磨用具【手順】
1 汚れ落とし(最も大事)
ボウルに洗剤を溶き、スポンジを使って作業面全体の汚れを落とす。
洗剤の濃さは食器を洗う時の要領と同じ。(天板は食器と同じと思って良い)
汚れがひどい場合は、水を取り替えながら繰り返し洗う。
スポンジの硬い部分などで強くこすり過ぎると、経年変化した天板表面の色まで
落としてしまうので、仕上がりをイメージしながら慎重に作業する。
汚れた水は台布巾などでこまめに拭き取る。
※汚れ落としにサンドペーパーや市販の汚れ落としは〝絶対に使わないで下さい〟。2 研磨(必要な場合)
天板が乾いたら、全体を手のひらで軽く触れてみる。
ガサつき(ザラザラ感)が無ければ、研磨の必要は無いので、次(3)へ進む。
ガサつきがあれば、研磨する。ガサつきの程度や仕上げのイメージによって、
サンドペーパー( 400 番前後 )を使い分ける。必ず繊維方向に沿って研磨する。
研磨の後は、きれいに拭き取る。※ 部分的に擦ると色ムラが出るので、様子を見ながら
全体に研磨する。3 オイルを塗る
作業面が乾いたら、布きれなどにオイルを含ませ、全体に塗り延ばし、擦り込む。
オイルの浸透が早い場合、塗布の作業を繰り返す。
塗り終えたら直ぐに拭き取りをする。4 乾拭き(汚れ落としの次に大事)
オイルが乾かないうちに(30 分以内)、しつこく乾拭きをする。
天板の状態によっては、乾拭きの後、染み込んだオイルが表に出てくる場合があるので、
少し間を置き、様子を見ながら、光っているところがあれば、無くなるまで乾拭きを繰り返す。
拭き取りが悪いと、ベタついて汚れが付きやすくなる。5 乾燥
乾拭き後は、オイルが乾燥するまで数時間放置する。
乾燥時間は、温度や湿度また浸透したオイルの量などにも依るが、
出来れば半日以上放置する。
タイミングとしては夕食後など、次の食事までに間があるときが良い。※ ハードなメンテナンスの場合、3、4 の作業は間を置かず(数日置いて)繰り返し行うと保護力が増す。
- その他 (メンテナンスが困難な例)
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・サビ:鉄製(鉄瓶や花ばさみ等)の道具を濡れたまま放置すると茶や黒の染みが付く。
・カビ:鉢植えの植物等、湿気を含んだ物を長期間放置すると、結露によりカビが発生し、変色する。
・焦げ:卓上コンロを直接テーブルに乗せて、強火で長時間煮炊きをすると、焦げる。
沸騰したヤカンを直接置いても焦げることはないが、お勧め出来ない。
・油性マジック:程良くメンテナンスがされていれば、オイルでそこそこ落ちるが、
オイルの皮膜のない場合は、取れにくい。上記の全ては、使っているうちに少しづつ薄くなるものもあるが、メンテナンスしても、完全に消える事はない。対応は下記a、bのいずれか。
a 柱のキズと同じように、味として楽しむ。
天然素材の道具(家具)は、傷もつくし汚れもする。
オイルを塗ってメンテナンスして、残ったシミやキズは思い出に。
b 工場で天板を削る。
新品同様になるが、エイジングは一からやり直し。
費用が掛かる。※ 日光やエアコンの直射(風)は、反りやヒビ割れの原因になりますので、ご注意ください。
何かありましたら、いつでもお電話ください。
メンテナンスオイル(主成分/ 亜麻仁油/ リボス)
ご注意
オイルは乾きの遅い接着剤のようなものです。
作業が終わったら、瓶の口とキャップの内側のオイルを綺麗に拭き取ってからキャップを閉めて下さい。
拭き取りが悪いと、キャップが開かなくなる場合があります。オイルは可燃性ですので、火の気のある場所での作業や保管は避けて下さい。オイルを含んだ布は自然発火の恐れがありますので、水を含ませて廃棄して下い。直射日光を避け、お子様の手の届かないところに保管して下さい。