屁糞葛

「ヘクソカズラ」の名前を聞いたことはあったが、これがそうかと驚いた 見た目と名前とがあまりにもかけ離れているので由来を調べると、「茎を揉むと〝そんな臭い〟がする」とあった 収穫してあったので、果たしてそうかと何度も試してみたが、微かにしかも一瞬「そうかな」と思える程度の臭い 殆ど青草の匂い しかし よりによってよくもまあそんな名前をつけたもんだ 子供が付ける渾名のようだ 可哀想に根拠の無いイジメではないか しかもご丁寧にheとkusoを二つ重ねてある 如何なものか せめて「へバナ」とか「クソカズラ」でよくはないか・・
命名者は牧野富太郎(日本植物学の父)ヘェ〜と又驚いた
臭いは生存戦略に欠かせないものらしい 根も葉も全身が薬用になるそう 別名「サオトメカズラ」由来は「花を水に浮かべると田植えする早乙女の笠に似てる」からとか 他に「ヤイトバナ」(灸花)花の真ん中の赤い部分をお灸の跡に見立てた 因みに英名 skunkvine 「スカンクのツル草」 博士は当然知っていたに違いない 今花盛り